館シリーズ

通勤時間が伸びたので本の消費がヤバイぐらいに速いです。

十角館の殺人
ペンネームで呼び合う連中が登場した時点では期待大だったのですが、江南の名前設定に引いた。それ故に名前で叙述トリック仕掛けられてもやられたとか悔しい以前になんつーかこう……。

水車館の殺人
前作から引き続きの探偵役が島田「潔」と下の名前が判明するわけですが、奇面組の潔が思い浮かばれてどうにも。後書きに作者自ら書かれてましたがこの名前は失敗だと思います。
あと、いかにもな舞台設定でいかにもな展開なんですが、80年代という舞台設定が、イマイチ横溝正史になれない理由かな……。

迷路館の殺人 isbn:4061852264
親指シフトの配列を知っていても何のヒントにもならないのはぽかーんでした。隠し通路ってあーた。あそこは配列知ってたらちょっとだけ先が読めてニヤニヤできる構成であるべきだろー。
詰め込み過ぎでひとつひとつの要素が荒くなってる気がします、つかこの叙述トリックやられたら読者はどうしようもありません。

文句たらたら書きましたが、大変楽しめるシリーズです。でも叙述トリックは真面目にやめて欲しい。