ぴーたん

近所のスーパーで売っていたので買ってみた。
まず、袋を切ると……土?
確かぴーたんは卵を埋めたもののはず。指でほぐすと土がぼろぼろと。
どこまでが土でどこからが卵なんだろう……。
泥状になっているのは実はもう卵の層でないかい?
噛んでみた。
土でした。
げー。
さらにほぐしていくと卵の殻に突き当たる。若干緑色。
そーかー。殻付きかー。そーだったのかー。
剥くと、中の薄皮が緑の地に毒々しい斑点が……。
これは……そもそも地球生命体の卵なんだろうか。
茹で卵と違って丈夫な薄皮を、剥いでみると……。
黒い!
黒いゼリー状の茹で卵だ!?
こ、これは……。
しかも、どうやったのかやたら精巧な花の模様が描いてある!?
私は勘違いしていたのかも知れない。ぴーたんは食い物ではなく芸術品だったのか?
確か、酢かカンピョウだかミョウバンだか忘れましたが殻を通過して中身と反応するもので茹で卵の中身に字を描いたりする技法があったはず。
とりあえず……かぷり。
塩味。
中身は……やはり緑。
これは……本当に腐っているのではなかろうか?
若干水分があったりしてぴーたんというよりミドロなんですが。
はっきり言って、不味いんですが。
どうしよう。