しごとのぐち

プログラミング言語の歴史は、同時に、思考を二次元から解き放つ歴史でもある。
構造化プログラミングは、制御構造を制限し、順次、反復、分岐によって全てが記述できるとした。しかしそれは所謂goto文によるスパゲッティ構造を排除すると同時に、余りにも退屈な世界を作り出し、そして以降の出発点となった。
構造化プログラミングを実践した代表的言語とされるPascalですら、その当初から手続きを入れ子にできたし、実装には恵まれなかったが手続きを手続きに渡す高階の処理すなわちクロージャも備えていた。
以降は語るまでも無い。longjmp、例外処理、関数ポインタ、多態、遅延評価、カリー化、プロトタイプベース、メタプログラミング、並列処理……こんなのはほんの一部に過ぎない。20世紀の最後の数十年間の進歩は目覚しい。先人達はかくも偉大である。
そして21世紀……どうして私は今更フローチャートなんか書いているのでしょうか。あーやだやだ。
「ほげ言語のパラドックス」は根強くて、そこで止まっている人には何を説明しても、サボりたいだけor頭がおかしいとしか思われないのが実際のとこ。こうして、お互いがお互いのことを可哀想なヤツと見なす状況が生まれるのである。立ち回りが下手なのも一因ではありますが。
もう私は社会人として生きていくことはできないのかもしれない。