われはロボット

isbn:4150114854
ロボット工学三原則をご存じでしょうか?

第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

では、原作では、ロボット工学三原則を忠実に守っているにも関らず、意図通り動作しないロボットが登場していることは?
まあ、そうじゃなきゃ、こんなもの定義しても小説のネタにはならんわけですが。
ロボット三原則を、ロボットが守らなければならない、ロボットに教えておかなければならない規則という誤用はよく見ますが(つか、そう思ってましたよ、ハハハ)、陽電子頭脳とやらを使うと数学上の都合でロボットは三原則を破れないのだそうです。ですからむしろ物理的制約に近いですね。
条文では優先順位が付けられていますが、処理上は係数があって、係数が第一条のほうが大きいってだけの話らしいです。だから各条文に対しあちらを立てればこちらが立たず状態になると、均衡状態で安定するようです。
話そのものはそんなに面白く無いですが、曲がりなりにもロボット工学を齧った人間であれば原典?を読んどかねばなんてまあそんな。