架空の話

昔々あるところに、架空の二十代の人物Yがいました。
Yは怠け者で遅刻が多く残業が嫌いで休出を頼まれると露骨に嫌な顔をする、人と楽しく話をすることもできない社会人不適格者です。
また、Yと一緒に架空の仕事をしている、Y以上に口数が少ないものの、朝は早く夜は遅く休出も自ら進んで行うどころか休み時間まで勤勉な真面目人間である架空の四十代の人物と、Yと真面目な方のふたりに命令する立場である、架空の三十代の人物もいました。
立場と心情はYは真面目な人のほう寄りですが、人間関係が下手なYはいつも三十代の方のほうに振り回されています。
ある架空の仕事が架空の真面目な人へと行きました。架空の流れからすると自分じゃないのかなあとYは思いましたがYはYで別の架空の仕事が降ってきましたのであまり気にしませんでした。
架空の真面目な人は朝はYが目覚めるよりも早く夜は架空の事務所が閉まるよりも遅く働きましたがいっこうに架空の虫が取れることはありませんでした。架空の締め切りを半週も過ぎてしまい架空の三十代の方はかなりいらついているのが見て取れました。進行状況をYに尋ねてきたりもしますがYとしては真面目な人との間の会話が少ないためわかりません。そのうちYなら何日で終わるかなども尋ねてくるようになりましたがYとしては口を噤んでいるしかありませんでした。
ある架空の日、ついに三十代の方は自ら架空の実装を用意しました。また、真面目な人が切羽詰っていると見てYに架空のテストの方法を言い残して帰りました。Yはいくつかテストをしてみましたが架空の不具合があったので、真面目な人にそれを伝えました。するとそれは真面目な人も認識していてそのための作業中でした。
翌朝いつものようにひとり遅くやってきたYが顔を出すと、架空の虫は退治し切れなかったらしく、真面目な人は三十台の人に、元に戻すように問い詰められていました。また動作について架空の表を書いて講釈が行われていました。
講釈が終わったあとYは表の続きを書いてみました。あるところでYが混乱していると、三十代の方がなにか自ら非を認めたようでした。念のためにYは真面目な方が行おうとしていた修正も表にしてみました。三十代の方が用意した架空の実装にも不備があり、真面目な方の修正は、若干複雑になるもののそれを解決できる方法でした。
架空で想像するに、今までも同じようなことがあって、延々と来てしまったのではないでしょうか。しかし、三十代の方は、真面目な方ではなくYに最終的な修正を求めてきました。Yは絶句しました。その上に三十代の方はYが黙っているのを嫌がっていると解釈したようです…。
架空のYは架空にどう言えば良かったのでしょうか?
あと架空のYは自らの境遇に嫌気がさしており架空の他の会社に架空で誘われるようなことがあれば架空にホイホイ付いていくことでしょう。残念ながら架空ですので誘われたことなど一切ありません…。
全ては架空の作り話です。