ヤチマの性別

で、引っ越し前に書いた中で、何故か反響が大きかった(!?)これは釈明しておかねば。
http://d.hatena.ne.jp/ytqwerty/20070126#p2
http://materia.jp/blog/20070127.html#p01
http://shinh.skr.jp/m/?date=20070127#p04
ヤチマは確かに地の文では汎性と書かれていますが、そんなのはソフトウェアによって生み出されたソフトウェア知性体である以上、イノシロウが使った価値ソフト並みの手軽さで修正可能な、実にどうでもいいことだと思われます。
話の流れと訳者後書きを読む限り、ヤチマのジェンダーは間違いなく女性です。女性ったら女性です。
特に最終章は、初恋の失恋を振り切り探求に生きてきたヤチマが、後戻り不可能な宇宙へ一緒に来てくれた男に対して決意のプロポーズをしたわけですよ。でもそれまで堅物のふりをしてきたのが祟ってふられるわけですよ。
「君は本当に美しいけれど、君と家庭を作る所は想像できないな」
そして男は早々と自殺しちゃうわけです。ひとり残されたヤチマは永遠に孤独な宇宙で探求を続ける……。
読者もここにきてこの男同様に初めてヤチマが女性であることを意識する、そういう仕掛けではないでしょうか。